2021.6.25レーザー治療って何?

こんにちは!
広島市中区紙屋町にあるセンターはる歯科の歯科医師、地守です。

 皆さんは、レーザー治療と聞くと
どんな治療を思い浮かべますか?よく耳にするけど詳しくは
知らない、あるいはレーザー治療自体聞いたこともない方もいらっしゃるかもしれません。

今回はレーザー治療について簡単にお話しします。

 近年、医療で使用されるレーザー治療は、
しみ・そばかす・ほくろ等を美容皮膚科での使用や眼科の
レーシック治療、外科手術でのレーザーメスや癌手術での使用など多岐に渡っています。

【医療用に使用されるレーザーの種類】
①高出力レーザー:組織を切開、切除し血液を凝固させる
⓶低出力レーザー:血行を促進したり、筋肉の緊張をほぐし緩和させたり、免疫力を高めたり、生体を活性化させるもの
レーザーLASERとは:
 Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation
→ 人工的に作られた光であるレーザーの特徴は、自然光と異なり、位相(波)が揃っており波長が単一で、収束性がある光であるため、弱い出力でも高いエネルギー密度を得られることです。

歯科治療で使用されるレーザーには以下のような種類があります。
・CO₂(炭酸ガス)レーザー
・Er(エルビウム)、Nd(ネオジウム):YAGレーザー
・半導体レーザー

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                          「一からわかるレーザー治療」医歯薬出版2003より


日々の臨床現場では、医科での使用と同様に歯科治療での
使用においても、軟組織で使用した場合の効果が有効だと感じています。
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当院では、主に軟組織の治療で炭酸ガスレーザーを使用しています。

適応症
〇口内炎治療
 炎症を抑え、疼痛を緩和させます

〇外科処置での止血
 抜歯など外科手術の際の止血させる目的で使用し、殺菌と組織を活性化させ代謝をよくすると同時に組織を蒸散させて人工的な瘡蓋(かさぶた)を作ります。

〇歯肉や舌等の腫瘍除去や小帯除去
 メスの使用の代わりに、レーザーメスとして軟組織の切開・切除と使用し同時に炎症抑制と止血をする

〇顎関節痛の疼痛緩和
 顎関節部の筋肉の炎症と疼痛の鎮静化を図ります。

〇メラニン色素除去
 歯肉などの黒ずんだ色素を蒸散し、組織の代謝を促します etc

レーザー治療の優れている点を挙げますと、
・安全性が高く、副作用がない
・メスによる切開より痛みと腫れが少なく、止血と殺菌を同時にで
 きる
・熱で血液を凝固させるため、血液をサラサラにする薬を服用中の
 方にも使用できる
・軟組織の細胞を活性化して再生を早めるため、傷の治りが早い 
 etc

このようにレーザー治療は多くの利点があります。
当院ではレーザー治療を使用した治療を行っていますので、
お気軽にご相談ください。



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