2021.5.25 銀歯と金属アレルギー

こんにちは。中区紙屋町にあるセンターはる歯科 歯科医師の堀です。
みなさん、口の中を見てみて下さい!治療をして金属がたくさんある方はいますか?
そして歯科治療に用いられる差し歯や入れ歯、銀歯にはどんなものが含まれているかご存知ですか?
今回は、それぞれに含まれる金属の種類と金属アレルギーについて簡単にまとめてみます。
難しいなと思う方は、どんな金属が入っているのかな程度で大丈夫です!

◎歯科治療に用いられる金属(製品により多少の変動があります)と当院での使用方法
銀歯といっても、たくさんの種類があります!
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前装冠(前歯の被せの裏うち):12%金銀パラジウム合金
 :12% パラジウム:20% :50%前後 :20%前後 その他:数%
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クラウン・インレー(奥歯の全体の被せや部分的な金属の被せ):主に銀合金
 :60%以上 インジウム:5%前後 白金族元素・その他:残り%

 症例により12%金銀パラジウム合金を使う場合もあります。
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入れ歯の金属部分:コバルトクロム合金
 コバルト:63% クロム:30% モリブデン:数% その他:数%
金属アレルギーの主な原因とよくできる場所
金属アレルギーの症状である痒みや腫れが最も多くでやすい部分は口腔内、次いで手足、頭頚部と言われています。
歯科治療では上にもあるように多くの金属を使い、それを口腔内につけたままにするからです。
あとはネックレスやピアスにも金属が多く使われているため、首回りもよく症状がでます。

メタルフリー治療と保険診療
歯科治療の中には、金属の代わりに別の材料を使って行う方法もたくさんあります。
まだまだメタルフリーの治療は保険適応が少ない物が現状です。
しかし、金属アレルギーの方は今入っている金属を保険の白い物にかえられます!
その場合は金属アレルギーの診断書が必要となります。
また金属アレルギーではない方でも、保険でのメタルフリー治療の幅は年々増えてきております。
笑った時、ご飯を食べた時に見える銀歯を白い歯にかえられるかもしれません!
気になる方はぜひ一度相談してみて下さい!!
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