2022.06.15 歯に入れる土台について

こんにちは。中区紙屋町にあるセンターはる歯科 歯科医師の堀です。

今回は歯に入れる土台(以下:コアと記載します)についてみなさんにお伝えしていきたいと思います。
歯の神経の治療を終えた後、通常であれば次に被せ物を作っていきます。この時、虫歯が大きく進行して少なくなってしまった歯質では被せ物をいれても、咬む力に歯が耐えられません。そのため、コアという土台をいれることで歯の補強をしていきます。

治療ではメタルコアファイバーコアの2種類があります。
それぞれメリットとデメリットがありますので見ていきましょう。
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メタルコア
〇メリット
ほとんどの症例で適応ができる
 →型取りでつくる。(間接法)
  歯質が少なくても対応できる。
強度が高い
 →金属を用いるので、コア自体の強度が高い。

〇デメリット
歯の切削量が多い
 →型取りでつくるため、残った歯を多く削る必要がある。
歯が割れるリスクが高い
 →歯質が少ないと金属の力に歯が耐えられない。
歯が黒ずむ
 →金属の色が透けたり、歯についたりする。
金属アレルギーの可能性
 →金属を用いるため、リスクが高い。
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ファイバーコア
〇メリット
歯の切削量が少ない
 →型取りをしない。(直接法)
  直接入れるため必要以上に歯を削る必要がない。
歯が割れるリスクが少ない
 →ファイバーコアには”しなり”があり、歯にやさしい。
歯が黒ずむことがない
 →金属のように沈着がない。
金属アレルギーの心配がない
 →金属が含まれていない。

〇デメリット
使えない症例がある
 →残った歯質が少なすぎると、適応できない可能性がある。
コア自体の強度はメタルコアに劣る
 →金属と比べて強度は劣る。
当院では例外を除いて、ファイバーコアを使うことがほとんどです。歯や身体の健康を考えれば、ファイバーコアが優れていることは一目瞭然かと思います。口の中を見ても、土台は見えませんが歯医者に行ったときに聞いてみるのもいいかもしれませんね。
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