ブログ

CAT01

2022.11.15 神経の治療は何をしている?

こんにちは、中区紙屋町にあるセンターはる歯科 歯科医師の堀です。

今回は多くの方があまりよく分かっていない、神経の治療

について、お話していきたいと思います。

歯には「歯髄腔」といって、神経や血管が通う部分があります。私たちがみなさんに説明をする際は、歯の根っこの治療とお伝えすることが多いです。では、どういった場合にこの治療が必要なのかを説明していきたいと思います。

神経の治療が必要な状態とは、歯髄腔に細菌感染が起こっている状態

になります。

感染の状態について簡単にまとめていきます。

健康な状態の歯(髄)です。

軽度の虫歯や歯周病で神経への感染が起こっておらず、痛みなどの症状がない状態です。

虫歯が歯髄まで到達し、感染が広がりつつある状態の歯(髄)です。

何もしていない状態でも、夜も眠れないほどの激痛があることが多いです。

歯髄の感染が全体まで行き渡り、骨に膿を作りつつある歯(髄)です。

神経は完全に死んだ状態になるので、痛みはありません。歯をたたくと響くことがあります。
痛みがないから治療の必要がないとは限らないことがわかりますね。

歯髄腔に感染が到達した場合、治療が必要となります。それが神経の治療になります。

それでは神経の治療についてまとめていきます。

虫歯をすべて除去して、歯髄を見えるようにしていきます。痛みがある場合は麻酔をします。

根の先まで感染した歯髄をしっかりととります。また、数回かけて、細い器具や薬を使い、洗浄して感染した部分を取りきります。

根が分かれている歯では、同様のことをしていきます。しっかりときれいにするには何回か治療を必要

とします。

最後に空洞にお薬を詰めて、根の治療が終了となり、被せを作っていきます。

神経の治療を行った歯は天然歯に比べて、弱く脆く

なってしまいます。一度、むし歯が進行して、神経が細菌に感染してしまうと、自然と治ることはありません

。早期発見、早期治療そして予防が1番ですので、むし歯かも…と心当たりのある方は、ぜひお近くの歯科医院に足を運んでみて下さい。