ブログ
CAT01
スタッフブログ
2023.04.25 タバコは嗜好品? 薬物? お口に与える影響とは!?
こんにちは!広島市中区紙屋町にある『センターはる歯科』の歯科医師 山北です。
皆さんは、タバコと聞くと何を思い浮かべますか?
身体に悪い、習慣、嗜好品などでしょうか?
たしかに今までは、タバコは嗜好品で、喫煙は単なる習慣で本人の意思の問題とされていました。
しかし、現在ではタバコがやめられないのは、薬物依存症としてニコチン依存症という精神疾患として認識されています。
そして、合同9学会による『禁煙ガイドライン(2005年12月発表)』がされて以来、一定の基準を満たした医科では、禁煙治療が保険治療可能となっています。
喫煙者は積極的禁煙治療を必要とする患者(タバコの犠牲者)
という基本姿勢です。
※合同9学会とは、日本口腔衛生学会、日本口腔外科学会、日本公衆衛生学会、日本呼吸器学会、日本産科婦人科学会、日本循環器学会、日本小児科学会、日本心臓病学会、日本肺癌学会です(アンダーラインは、歯科関連学会)。現在は、歯科から、日本歯周病学会、日本歯科人間ドック学会、日本口腔インプラント学会が加わり、合同19学会が禁煙推進学術ネットワーク(http://www.kinennohi.jp/)として活動を行っています。
タバコの煙には4000種類の化学物質が含まれ、その内200種類以上は有害物質です。
喫煙による害
タバコを吸うと、ニコチンの血管収縮作用により、歯肉の血流減少が起きます。
すると、歯肉に充分な酸素や栄養分が行きわたらなくなります。
そして、歯周ポケットの中で歯周病の原因菌が繁殖しやすくなります。
長期間の喫煙で起きることは、歯肉の線維性の肥厚で,歯肉が硬くなり、実際の重症度と比較して歯肉の炎症が軽度歯面の着色歯肉のメラニン色素沈着
などです。
結論、タバコを吸うと、歯周病で歯を失うことになります。
①歯周病にかかるリスクを高めます。
②歯周病を悪化させます。
③歯周病を気付きにくくさせます。
④歯周病を治りにくくさせます。
糖尿病と喫煙は歯周病のリスク因子です。
皆さん、喫煙されている方はご自身の健康を考えて、禁煙の重要性をお分かりになられたでしょうか?
喫煙されてない方も、ご家族や身近な方へ伝えてあげて下さい。