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スタッフブログ
2020.9.1“知覚過敏症”について
こんにちは、広島市中区紙屋町にあるセンターはる歯科 歯科医師地守です。
9月に入りましたが、まだまだ暑い日が続きますね。コロナ禍の中で今年は夏場もマスクをする生活を強いられて大変だと思います。
毎日冷たい飲み物や食べ物を口にする中で、“しみる”と苦しんでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は、この歯の“しみる”症状である“知覚過敏症”
について説明したいと思います。
当院でも毎日のように対処している知覚過敏症ですが、多くの方は「虫歯だからしみる?」のではないかと思っているようです。
もちろん虫歯になって“しみる”症状が出ている場合もありますが、他にも原因はたくさんあります。
◇ 知覚過敏症が起こるメカニズム
上記の図のように知覚過敏症の多くは、主に歯ぐきとの境界の歯の表層のエナメル質が失われて、くさび状の欠損(凹み)ができることで象牙質が露出して内側の神経(歯髄)に刺激がいきやすくなることにより、外来刺激(冷たい飲料水・甘い食べ物・酸味・歯ブラシなど)によって“しみる”症状がでます。◇知覚過敏症の原因
・歯磨き(ブラッシング)の力加減が強過ぎることで、歯肉退縮とともに、歯の根元がえぐれてきます。
・歯ぎしり・かみしめ・くいしばりなどの習慣があると、歯の根元に応力がかかりくさび状の欠損(凹み)ができる原因になります。またこの習慣により歯周病が悪化し、知覚過敏症を誘発する原因となります。
・歯周病や加齢で歯ぐきがやせてくることで、歯の根元の象牙質が露出し知覚過敏症の原因になることがあります。
・黒酢や炭酸飲料など、酸性の強い食べ物や飲み物によって歯のエナメル質が溶けて象牙質が露出することがあります。
・虫歯が原因で、知覚過敏の症状が出る場合もあります。
◇知覚過敏症の治療
神経(歯髄)への刺激を遮断することを目的とした治療をします。
・コーティング:露出した象牙質に樹脂や薬剤を塗布して膜を作ります・
・充填 :エナメル質が失われて凹みになった部位に、レジンという歯と同じような色をした樹脂やセメントを充填します。
・虫歯の治療 :虫歯が原因で知覚過敏症になっている場合は、虫歯を処置します。
・レーザー照射:露出した象牙質の細管をレーザーによって凝固することにより塞ぎ、神経への刺激を遮断します。
・マウスピースに使用:歯ぐきの境界への応力を防ぎ、くさび状の欠損を防ぎます。
つまり、神経(歯髄)への刺激を遮断することを目的とした治療をします。
◇ 主な知覚過敏症の予防法
・ブラッシングの適切な力加減に改善
・知覚過敏予防の歯磨剤を使用:歯の根元を擦り減りにくくする為に、研磨剤を含まない歯磨剤の使用や、硝酸カリウム(歯髄を鈍麻させ痛みを和らげる作用)や乳酸アルミニウム(露出した象牙細管を封鎖して刺激を遮断する働き)を含んだ知覚過敏を予防する歯磨剤を使用する。
《例》システマセンシティブ 当院でも販売しています。商品購入のみでもお気軽にご来院ください
このように様々な原因で起こる“知覚過敏症”
ですが、しみたり気になる方は気軽に当院にお問い合わせ下さい。