ブログ

CAT01

2023.2.25. ジルコニアについて。

こんにちは、センターはる歯科、歯科技工士の上本です。

今回は、被せ物、ジルコニアについてのお話しです。皆さんは歯科でセラミックと言う言葉はよく聞かれると思いますが、セラミックの一種であるジルコニアと言う素材をご存知でしょうか?ジルコニアは、歯科でも一般的な治療をはじめさまざまな分野で使われている近年、重要視されている材料の1つです。

セラミックの一種、ジルコニアとは?

ジルコニアはセラミックの中でも最も硬いとされる物質で、その強度はダイヤモンドの代わりとして使用されるほどです。

歯科治療で使用されるジルコニアはそれらの特徴を利用し、更に柔軟性に優れた物として改良されています。ジルコニアを使用する事でどんなメリットがあるのでしょう?

*   審美性、機能性に優れている

 歯科用のジルコニアは酸化ジルコニウムという材料が主成分です。人工ダイヤモンドにも用いられる材料で光り輝く光沢と高い強度が特徴です。

人間の歯のエナメル質の強さは350Mpa、通常のセラミック(e-maxなど)は、360~400Mpaに対してジルコニアは800~1200Mpaあります。しかし、以前のジルコニアは強度の高い代わりに透明性が低く歯質と色調を合わせることが難しく、見るからに人工物に見えてしまい、審美性に満足のいくものではありませんでした。その為、ジルコニア単体では審美性の要求度の高い前歯には使いずらく、目立たない奥歯に使われることが多くありました。その後、技術革新が進み強度を800Mpaまでおとす代わりに透明性を上げ、色が何層にも重ねられたグラデーションタイプのジルコニアが発売されたことで前歯にも用いられるようになりなした。

*  口の中の環境変化に強く変色が起きない

 口の中の環境には、飲食物によって、熱い冷たい、酸性やアルカリ性など様々な変化が起こります。銀歯でよく見られる、くすみ、黒ずみや、樹脂(硬質レジン)で見られる、変色の原因はこういった口の中の環境の変化であり、それを回避することは出来ません。

しかし、ジルコニアの場合、劣化が起こらない性質を持っている為、長期的に使用しても見た目や、機能性に変化が起こる心配がありません。またセラミック特有の表面も滑沢でプラークや着色がつきにくくなります。                                                                              

*   ジルコニアの素晴らしさをあなたにも!       

ジルコニアのメリットは他の素材では得られないものばかりであり、様々な分野、ケースで利用されています。今後の処置の選択枠に是非、ジルコニアも考慮に入れてみてはいかがでしょうか。