ブログ

CAT01

2023.5.25 実はお口は呼吸をするところではない!?

こんにちは。中区紙屋町にあるセンターはる歯科 歯科医師の堀です。

5月になり新型コロナウイルス感染症も5類へと引き下げられ、街中を歩いていてもマスクを外している方が徐々に増えてきているように感じますね。

今回は約3年に及ぶマスク生活の中で増えてしまっている「口呼吸」

についてお話していきたいと思います。

口呼吸とは名前の通り、普段の呼吸を主に口でしている状態をいいます。

本来は子供に多い呼吸様式で大人になると鼻呼吸へと変化していきます。

しかし、呼吸のしにくいマスク生活のなかで、大人でも口呼吸をしてしまっている人が増えてしまっているのです。

実はお口はご飯を食べる消化器系であり呼吸器系ではありません

そのため口呼吸は身体やお口の健康に様々な影響を与えてしまうのです。
①風邪をひきやすい、扁桃腺が腫れやすい

基本的に呼吸は鼻でしていて、繊毛という毛や粘膜(いわゆる鼻毛)がフィルターの役割をして、空気中の細菌やウイルス、ゴミなどを除去します。口にはそのような機能はないので、そのまま喉や肺へと運ばれてしまいます。②むし歯、歯周病、口臭が悪化する

口で呼吸をすると、口腔乾燥が起こります。唾液は口腔内を清潔にする作用があり、それがなくなることによって細菌が増えてしまいます。③歯並びに影響する

歯並びは口の周りの様々な筋肉や組織によって保たれています。口呼吸によって唇や筋肉が緩んでしまうとバランスが崩れて、徐々に歯並びが悪くなっていくことがあります。

呼吸の方法だけでも、身体への影響は大きなものとなります。この癖がついたままマスクを外す生活にもどると、さらに悪化するかもしれません。口呼吸をしていると感じる方は、ぜひ鼻呼吸を意識してみて下さい。