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2024.03.25 「Floss or Die!(フロスか死か!)」
こんにちは!広島市中区紙屋町にあるセンターはる歯科の歯科医師 山北です。アメリカで流行語のようになっている言葉に、「Floss or Die!」(フロスか死か!)という言葉があります。 「Floss or Die」は、1997年にアメリカの歯周病学会が発表した歯周病予防のためのスローガンです。
デンタルフロスや歯ブラシで歯周病を予防して、口の中を綺麗にしますか?
それとも、歯周病から別の全身疾患にもかかり、早死にしますか?
という意味です。デンタルフロスや歯ブラシを使い歯周病を予防しなければ、歯周病がリスクファクターとなる様々な全身疾患を引き起こして命を落とす危険性があることを伝えています。
左の令和4年度 厚生労働省歯科疾患実態調査の統計によると、現在日本人でフロスや歯間ブラシを使用しているのは、50.9%、2人に1人の割合にとどまります。
歯周病がリスクファクターとなる全身疾患は心疾患・脳梗塞・糖尿病・肥満・ガン・肺炎・低体重児出産・早産などという関研究報告があります。
口の中の歯周病菌は、血管に入り全身にまわり炎症を起こします。
脳梗塞や心筋梗塞の方の血栓の中や、感染性心内膜炎の患者さんの心臓弁、また死産・低体重児を生んだお母さんの子宮から口の中にいるはずの歯周病菌の毒素が検出されています。
なかでも冠状動脈系心疾患の狭心症や心筋梗塞は突然死を招きます。
歯ブラシだけでは虫歯や歯周病が発生しやすい歯間部の汚れは取りきれないため、フロスが重要になってきます。