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2025.5.15. マウスピース矯正編~どうしてマウスピースで歯が動くの?~

皆さんこんにちは!広島市中区紙屋町にあるセンターはる歯科の歯科衛生士の檜垣です。

近年多くの方に選ばれているマウスピース矯正は、透明なマウスピース(アライナー)を使用して歯並びを改善する矯正です。

この矯正は、アライナーを数週間ごとに交換し、歯に微細な力を加えることで歯を理想的な位置へと動かしていきます。

ここで「マウスピースって、ただはめているだけなのにどうして歯並びが治るの?」と不思議に思っている方も多いのではないでしょうか。

1.歯はどうやって動く?

歯は顎の骨に直接埋まっているわけではなく、「歯根膜(しこんまく)」というクッションのような組織によって支えられています。

この歯根膜に一定の力が加わることで、歯を支える骨が徐々に吸収・再生を繰り返し、歯が少しずつ移動していきます。

これは、ワイヤー矯正・マウスピース矯正いずれにも共通する“歯の動く原理”です。

2.マウスピース矯正で歯を動かすためには

マウスピース矯正では、患者様一人ひとりに合わせて段階的に形の異なるアライナー(マウスピース)を複数枚作製します。

1枚あたり約0.2〜0.25mmずつ歯を動かすように設計されており、一定期間ごとにマウスピースを交換しながら、計画的に歯を動かしていきます。

その動きを実現するために、動かすための隙間(IPR)と、歯に力を加えやすくするもの(アタッチメント)が必要になります。

3.IPRとは

当院のマウスピース矯正は抜歯しません。

そのため、歯を動かすスペースを作る為に歯と歯の間をわずかに削り、隙間を作ります。

この作業は、エナメル質(歯の表面の硬組織)を0.1~0.5㎜ほどの隙間しか削らないので、歯がしみたり、虫歯になる事はありません。

4.アタッチメントとは

歯の表面につける、歯を効率的に力を加えて動かすための小さな突起です。

この突起は歯と同じ色の樹脂を歯につけるので目立ちません。

これにより、アライナーが密着性を上げたり、歯が動く速度が速くなったり、特定の歯を精密に動かしたりすることが可能です。

まとめ

「歯が動く」にはしっかりとした仕組みと、綿密な治療計画が必要です。

当院のマウスピース矯正は口腔内スキャナーのデジタルシュミレーションにより、治療の進行やゴールを3Dで可視化でき、最終的な仕上がりも確認できます。

マウスピース矯正は、見た目の自然さだけでなく、きちんとした“医学的根拠”に基づいて歯並びを整えられる治療法です。“ちょっとだけ前歯をキレイにしたい”という方にもぴったりです。

気になる方は、お気軽にご相談ください!