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2026.07.01オーラルフレイル~お口の衰えを見逃さず、健康寿命を延ばしましょう~
こんにちは!広島市中区紙屋町にある「センターはる歯科」の歯科医師 山北です。
突然ですが、最近「硬いものが噛みにくくなった」「食事中によくむせる」「口の中が乾く」といった、お口のささいな変化を感じることはありませんか?「年齢のせいだから仕方がない」と見過ごしてしまいがちですが、実はこれらは「オーラルフレイル」の重要なサインかもしれません。

今回は、健康長寿に深く関係する「オーラルフレイル」について分かりやすく解説します。
オーラルフレイルとは?
オーラルフレイルとは、「お口(オーラル)」の「虚弱(フレイル)」を組み合わせた言葉です。加齢にともない、噛む・飲み込む・話すといったお口の機能が少しずつ衰えていく状態を指します。
健康な状態から本格的な要介護状態へ移行するまでには、いくつかの段階があります。オーラルフレイルは、まさにその中間にある「お口のささいな衰え」の段階です。
この段階の大きな特徴は、適切なケアやトレーニングを行うことで「元の健康な状態に戻せる(可逆性)」という点です。だからこそ、早い段階で気づいて予防を始めることが非常に重要になります。

お口の機能検査を歯科医院で出来ます。

左図にあるようなご自覚があれば、オーラルフレイルかも知れません。
当院では専用の検査機器を使い、お口の体力測定をすることで、必要に応じて治療や、機能訓練などの診療を行っています。具体的には、以下の「7つの項目」を基準に評価を行います。
・口腔衛生状態不良(お口の中の不潔)、・口腔乾燥(唾液が出にくく渇く)、・咬合力低下(噛む力が弱くなる)、
・舌口唇運動機能低下(舌やくちびるの動きが鈍い)、・低舌圧(舌の押し返す力が弱い)
・咀嚼機能低下(食べ物をうまく噛み砕けない)、嚥下機能低下(うまく飲み込めない)
なぜお口の衰えが全身に影響するの?
「口の機能が落ちるくらいなら、柔らかいものを食べれば大丈夫」と考える方もいるかもしれません。しかし、お口の衰えを放置すると、以下のような「負の連鎖(フレイルサイクル)」に陥ってしまいます。

噛めない食品が増える
↓
柔らかいものばかり食べるようになり、栄養バランスが偏る
↓
筋力や体力が低下する(サルコペニア)
↓
外出や人との会話が億劫になり、社会的に孤立する
↓
誤嚥性(ごえんせい)肺炎などの大きな病気のリスクが高まる
お口は、栄養を取り入れる最初の入り口です。お口の健康を守ることは、全身の筋肉や心の健康を守ること、つまり「健康長寿」に直結しているのです。
自宅でできる!オーラルフレイル予防
お口の筋肉も、身体の筋肉と同じように鍛えることができます。今日からできる簡単な予防法をご紹介します。
①「パタカラ体操」で口を動かす

「パ・タ・カ・ラ」と一音ずつ、はっきりと大きな声で発音します。これらは発音に必要な筋肉を刺激し、滑舌の改善や飲み込みの力をスムーズにする効果があります。
②しっかり噛んで食べる
一口につき30回を目安によく噛みましょう。唾液の分泌が促され、お口の乾燥予防や消化の助けになります。
③お口のなかの清潔を保つ
毎日の丁寧な歯磨きはもちろん、舌の汚れ(舌苔)を優しく落とすことも大切です。
オーラルフレイルを予防・改善するためには、歯科医院での定期的なチェックが最も効果的です。
これからも、当院では従来の定期検診に加え、患者様のお口の機能維持、回復に貢献するような取り組みをして参ります。気になることがあれば、お気軽にご相談下さい。
